2026年7月24日
これからの半導体市場を、天気図として眺める——2026〜27年の見通し
個別銘柄の話ではない。業界団体が出した見通しを、地図として置く。
世界半導体市場統計(WSTS)の Spring 2026 予測では、世界の半導体市場は 2026年に約1.51兆ドル(前年比およそ +90%)、2027年は約1.9兆ドル(さらに約 +27%)と見込まれている。
牽引はメモリだ。同予測ではメモリが 約250%増・8000億ドル超、ロジックも約 +37%。背景に繰り返し出てくる語は、AIインフラ、HBM、加速コンピューティング、クラウド投資。地域では米州・アジア太平洋が大きく、日本もドル建てでおおよそ +28%前後の伸びが示されている。
この数字は「買い時」の合図ではない。市場全体がどれだけ太いテーマに乗っているか——気圧配置に近い読み方だ。強い順風の地図が出ている、というだけ。
金融占星術の伝統では、技術革新を天王星に、拡大を木星に、情報と契約のリズムを水星に重ねて語ることがある。いまの半導体は「情報を扱う装置そのものがインフラになっている」局面に見える。ただし天体で売上予測を証明する話ではない。WSTSは業界の合意予測。天体は別レイヤーのメタファー。重ねるのは物語のためで、片方で片方を証明するためではない。
大きな天気図と、週単位の霧は別物だ。実際、この直後の週に半導体株の急落が来た。予測の前提(設備・供給・政策・為替)が変われば、地図も書き換わる。
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